CCO2X2.14

この話はフィクションです。


あれは僕がまだ、
中学生の頃・・・だったかな?


「アオイ君!明日って何の日だったけ?」
「・・・え? 煮干しの日?」
「そうそうあの味噌汁によく合う・・・って違うよ!!
明日はバレンタインデー!チョコを貰う日だよ!!」
・・・そうだ。
僕は今までチョコを貰った事も無かったし、
すっかり忘れてた。
ちなみに僕の名前は『紅空 水色(ゆうぐれ あおい)』。
親が町を転々としていたせいか、
今まで友達は一人もいなかった。
しかし、彼『火大 栄太(えんだい えいた)』
によって僕は変わった。
彼は明るく熱心で、しかし時々抜けた所もあり、
クラスのちょっとした人気者だった。
何となくだが、彼のおかげで僕はみんなと溶け込めたんだ。
「僕は去年は10個ぐらいだったかなぁ・・・みんな義理だけどねw」
「へぇ・・・でも無いよりはいいなぁ・・・」
「大丈夫!僕のクラスには悪い子はいないし、
義理でもチョコぐらいはくれるよ!」
「へぇ〜・・・」
そういえば今までの学校は
不良揃いで、チョコどころか『喧嘩は江戸の華』みたいな
学校ばかりだったなぁ・・・。


それから僕は栄太君と帰った。
夕陽の綺麗な一本道を進みながら・・・
「なあなあ!
明日はチョコいくつもらえるか競わないか?
もしかしたらアオイ君が意外と多いかもよ!!」
「えぇ!?無理だよ〜;
今までの流れから考えても・・・」
すると今まで見たことのないような顔で栄太君は言った。
「・・・なぁ。お前はココロ持って後悔してないか?」

「・・・へ?」
「俺は後悔しない・・・。
心があれば、いろんな気持ちや感情を持てる・・・
だからこそこうやってみんなと出会えたんだ!!」
「・・・な・・・なるほど・・・」
「あっ、スマン スマン!
なんかさ俺って最近
何故かこういうこと考えちまうんだよなぁ・・・」
そういえば僕が出会った頃は彼は
全くそんなことは考えてなかった。
そして彼はボソッとこんなことを言った。
『・・・全てのココロに・・・至福を・・・』
・・・なんだろう・・・
何となくその言葉はこう・・・
ココロにグッとくる感じだった・・・。
 ・・・あれ?ところで僕のチョコのことh(ry


それからバレンタイン当日。
彼の言うとおり、僕はいくつかチョコを貰った。
だが彼は当日は・・・
行方知れずとなった・・・家族と共に・・・。
僕は驚いた。テレビで見るようなことがまさか・・・。
そして彼は森林の中でゴミ拾い中だった男に発見された。
しかし・・・
記憶も無く、ココロも失っている・・・
抜殻の様な状態だった。
「ほら・・・見てよ!僕初めて学校でチョコ貰ったんだよ!!」
・・・しかし昔の栄太君はもう戻ってこなかった・・・。
僕は悲しかった・・・悔しかった・・・
あの時栄太君は何かを告げてるような姿とも気づかずに・・・僕は・・・。


それから昔の彼のココロは今も無く、
・・・しかし彼は新しいココロを手に
どこか遠い町へ旅立ってしまった。
でも僕はその時に気づいた・・・。
「もしかすると栄太君は心を失うことを・・・
新たな心を得ることを感づいて・・・」


そして僕は学園へと進学することとなった。
・・・両親を失った僕・・・
それでもあの言葉・・・
栄太君が最後に言ってくれた言葉があったから・・・。


「忘れない・・・
僕のココロに・・・そして
栄太君・・・君の心に至福を・・・」




はい、BAD ENDでサーセン・・・
・・・と思った?
実は栄太君も重要な鍵を握るんですよ・・・
どうなるかは見てのお楽しみ♪(ぇ


おまけ↓
D
どーゆーことなの?
なんかリズミカルな感じが結構頭に残るw
ココロニのどっかに使いたいくらいだw(ぇ